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Amazonの書評は、こちら。
http://www.amazon.co.jp/Lovely-Bones-Alice-Sebold/dp/0330485385/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=english-books&qid=1261579681&sr=8-3



 私が生まれて初めて、最初から最後まで英語で読んだ、思い出の小説です。

(それまで読んだ英語で読んだ本は、一度、日本語で読んだことがあるものか、
 児童文学だけでした・・・。)


 思春期の少女の繊細な感性ならではの、みずみずしく透明な心理描写は、
イギリスの小説家、Catherine Mansfieldの“Garden Party”を髣髴とさせる。
 “Garden Party”と異なっているのは、主人公の少女が
物語の冒頭で何の罪もないのにレイプされ、殺されており、
その悲しみに耐えたり、耐えられずに狂っていく家族や友人を、
天国から見つめ続けなくてはならない・・・という過酷な運命を背負っている所。


 しかし、Susieの心理描写に、怒りや絶望、犯人への憎しみといった、
マイナスの感情は感じられない。
“Don't trail my death."(私の死をひきずらないで。)
というたった一言に、スージーのあふれるような思いやりがにじみでている。

 
 私が好きなセリフを紹介。

 ひとつは、Susieのお母さんのセリフ。
“Susie was everywhere.”
「どんな場所にも、Susieがいてくれたの。」


 死んでしまった娘を忘れられない、お母さんの言葉。
 忘れられるわけがないよね。
 何を見ても、どんな美しい景色を見ても、彼女を思い出してしまう、お母さんの気持ち。。。
 痛くても、悲しくても、この心の痛みが失われたら、
自分が生きている意義が消えてしまうということ。
 生きていくってそういうことだよね。
 お母さんの痛みも、行方不明になった娘をいつも感じてしまう気持ちも、
すごく、わかる。
 涙が止まらなかった。


 もうひとつは、Susieのお父さんのセリフ。
“You can never choose. I've loved all three of you.”
「選ぶことなんてできないよ。お父さんは、おまえたち3人とも、愛しているよ。」

 Susieは3人兄弟の長女で、彼女には1歳年下の妹と、小さな弟がいる。 
 お父さんは、Susieを失ってしまうけれど、
Susieと同じくらい、妹のLindseyと弟のBuckleyのことも、大好きで。。。
 兄弟が3人いるからって、一人ひとりがもらう愛情が、3分の1になるわけじゃない。
 お姉ちゃんのSusieが死んでしまっても、
お姉ちゃんの存在は、家族の中にいつまでも生き続ける。。。


 私も、3人兄弟の長女なので、なんとなく自分をSusieに重ね合わせて読みました。


 最後の、奇跡みたいなラブシーンも、きれいで、大好きです。


 最初から最後まで、言葉も場面も、とてもきれいで。
 これを読んだ私のお母さんは、
「とても良い本だけど、涙がにじんで、最後まで読めなかった」
と言っていました。


 2010年1月に、日本でも映画が公開されます。
 そちらもとても楽しみ♪


映画のオフィシャルページ
http://www.lovelyb.jp/

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2009.12.24 Thu l 未分類 l COM(1) l top ▲