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 去年までは、月に5冊は本を読んでいたのですが、
今年は読書をお休み中。
 本当に好きな本だけを、時間をかけて、ゆっくり、味わいながら、読んでいます。
 そういう時期があっても、いいよね。


 そんな中、現在読んでいる本の一つに、この『アンネの日記』があります。
 小学生の頃に一度、高校生の頃にも一度、日本語で読んだことのある本を、
今回初めて、英語で読んでいます。


 読んでいると、「本当に、14歳の女の子が書いたの!?」と驚かされたり、
ハッとさせられたりすることが多い。
 例えば、こんな一節は、心にズシンと響きました。


 「ユダヤ人であるという、それだけの理由で、
 私達は迫害され、学校や住む場所を奪われ、
 強制収容から逃れるために、隠れ家生活をしなければならない。
 時々、どうしようもなく、プライドを傷つけられ、悲しく感じる。

  でも、こうして家族と一緒に暮らしていられるというだけで、
 どんなに素晴らしいことだろう。
  私は、生きていることが好き。
  第二次世界大戦と、隠れ家生活を経験した事は、
 私の将来にとって、大きなプラスになるはず。
  戦争はきっと終わる。私はいつも、希望と勇気を感じている。
 今は戦争中であっても、誰もが本当は、綺麗な心を持っているの。
 世界は、優しい人であふれている。
  いつか平和が訪れることを、信じたい。」



 アンネはこの後、ナチスにつかまって、強制収容所に連れて行かれ、
死を迎えることになる。
 私はその結末を知っているだけに、
この文章を読んで、本の表紙の聡明そうな可愛い彼女の笑顔を見て、
本当にやるせなくて、悔し涙があふれた。


 それでも、彼女の尊い命は、決して無駄なんかじゃない。
 だって、彼女の日記は、約50年後に生きている私に、
平和の尊さを教え、大きな勇気を与えてくれたもの。


 彼女が教えてくれた勇気と希望を、私も、心に刻みながら、生きたい。


☆★☆★

 英語の表現で、「面白いなぁ~」と思ったものを、一つ紹介します。

 “I am a Benjamin of my family.”という表現がありました。
 直訳すると、「私は家族の中のベンジャミン」・・・というような意味。

 「ベンジャミン」は、英語圏ではポピュラーな、男の子の名前なんだけど、
実は「末っ子」というもう一つの意味がある。
 旧約聖書で、ヤコブ(アブラハムの孫)が末っ子に「ベンジャミン」という
名前を付けたというエピソードがあるため、
英語圏では、末っ子に「ベンジャミン」という名前を付けることが多い。
 有名な人でいうと、ベンジャミン・フランクリンなんかも、まさに末っ子だったようです。

 私はキリスト教系の学校に通っていたから、たまたま知っていて、
「アンネが家族の中で末っ子ということかしら?」と、ピーンと来たんだけど、
その知識がなく初めてこの文章を読んだ人は、
「ん?」・・・って思うよね(笑)

 英語の文章を読むためには、聖書、シェークスピア、ギリシャ神話の知識が
絶対に必要、というのは、よく言われることですが、
それを象徴するような事例かもしれません。
(※厳密に言うとアンネはオランダ語でこの日記をかいています。
でもキリスト教文化圏の文学として見ると、同じことかな♪)

 キリスト教の学校に通わせてくれた両親に、感謝(^^)
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2008.07.21 Mon l 小説 TB(0) l top ▲