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i steve

“I, Steve: Steve Jobs in His Own Words”  
を読み終えたので、感想文を書きたいと思います。
(今度、時間があれば、日本語でも書きます。)


The book is a collection of several quotations
from the speeches and magazine interviews
of the late Mr. Steve Jobs.


I'm embarassed to say that I got it because it was
the cheapest and shortest one among all the S.Jobs-related books
written in English or Japanese.


It was really short and I finished reading it in a couple of days.
However, I think I should have read his autobiography,
no matter how expensive it is...


What is written in this short book is superficial...
His words are cool on the surface
but sound like light cathcopy of TV commercials.

I could not feel any profound philosophy,
as can be found in Carnegie's or Drugger's books.
I could neither make out what is the backbone
of S.Jobs' fundamental philosophy,
nor could I find out what kind of elements built his whole life.


Especially, I wondered what religion he believed in.
Bill Gates is famous for being Jewish, but what about Jobs??
Looking up the Japanese websites but found anything,
I searched for some American websites
and finally found out an interesting fact that
he was a Buddhist and a vegetarian.


☆Reference

http://www.quora.com/Steve-Jobs/What-is-Steve-Jobss-religion


Don't want to say it was just a waste of time reading this,
so let me introduce some of his words.

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


"A lot of people in our industry haven't had very diverse experiences.
So they don't have enough dots to connect,
and they end up with very linear solutions
without a broad perspective on the problem.
The broader one's understanding of the human experience,
the better design we will have."

    -Wired, February 1996


The people who go to see our movies are trusting us
with something very important-their time and their imagination.
So in order to respect that trust, we have to keep changing;
we have to challenge ourselves and try to surprise our audiences
with something new every time.

    -To Infinity and Beyond! 2007

"Keep on changing, never stop growing"
I think all the geniuses have this philosophy and I like it:)



The only problem with Microsoft is they just have no taste.
I don't mean that in a small way. I mean that in a big way,
in the sense that they don't think of original ideas
and they don't bring much culture into their products.

     -Triumph of the Nerds, PBS, June 1996

The thing I don't think is good is that I don't believe Microsoft has transformed itself
into an agent for improving things,
an agent for coming up with the next revolution.
THe Japanese, for example, used to be accused of just copying
-and indeed, in the beginning, that's just what they did.
But they got quite a bit more sophisticated
and started to innovate - llok at automobiles,
they certainly innovated quite a bit there.
I can'T say the same thing about Microsoft.

     -Rolling Stone, January 17, 2011

Jobs mentions a lot about Microsoft and Bill Gates.
It sounds interesting for me that he compares Microsoft
with Japan, saying that Japan can not only copy but innovate products,
while Microsoft is not good at improving things.


Music companies make more money when they sell a song on iTunes
than when they sell a CD.
If they want to raise prices, it's because they're greedy.
If the price goes up, people turn back to piracy-and everybody loses.

      -Guardian, Sptember 22, 2005

Not because of the contents but because of the English expressions,
I decided to preserve it on my blog:)



We don't think that televisions and personal computers are going to merge.
We think basically you watch television to turn your brain off,
and you work on your computer when you want to turn your brain on.

       -Macworld, February 2, 2004

Oh my goodness!! I don't watch TV so often
but I've used PC to turn my brain off...


⑥Those who Steve Jobs respects

One of my role models is Bob Dylan.
As I grew up, I learned the lyrics to all his songs
and watched him never stand still.
If you look at the artists, if they get really good,
it always occurs to them at some point that they can do this one thing
for the rest of their lives,
and they can be really successful to the outside world
but not really be successful to themselves.
If they keep on risking railure, they're still aritsts.
Dylan dand Picasso were always risking failure.

     -CNN/Fortune, November 9, 1998

My model for business is the Beatles.
They were four guys twho kept each other's kind
of negative tendencies in check.
They balanced each other and the total was greater
than the sum of the parts. That's how I see business:
great things in business are never done by one person,
they're done by a team of people.

      -60 Minutes, 2003

I would trade all my technology for an afternoon with Socrates.  
    -Newsweek, October 28, 2001


It seems Jobs like those who are not afraid of making mistakes
and keep on challenging.



Your time is limited, so don't waste it living someone else'slife.
Don't be trapped by dogma
-which is living with the results of other people's thinking.
Don't let the noise of others' opinions drown your own inner voice.
And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
They somehow already know what you truly want to become.
Everything else is secondary.

      -Commencement address, Standford University,June 12, 2005

If you use the phrases above as the catchcopy of TV commercials,
it would be coooooooooool!!!!



The heaviness of being successful was replaced by the lightness
of being a beginner again, less sure about everything.
It freed me to enter one of the most creative periods of my life.
[ An allusion to a popular saying by Zen master Shunryu Suzuki:
"In the beginner's mind there are many possibilities,
but in the expert's there are few."]

-Commencement address, Standford University, June 12, 2005

Though I'm a Japanese myself,
I've never heard the name of ShunryuSuzuki,
the Zen master Steve Jobs adores.
It's quite interesting that an American Steve Jobs
meets and cherishes Zen philosphy.
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2011.12.14 Wed l ノンフィクション l COM(0) l top ▲
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「決断力」 羽生善治著  角川書店


「お互いに日本語をしゃべっているから意思の疎通ができている、
というのは錯覚だ。かつては「阿吽の呼吸」という言葉があった。
佐々木小次郎と宮本武蔵、勝海舟と西郷隆盛のように、日本人
には瞬間的に心眼で相手を見抜く感性があった。今の日本人は
それを置き去りにしてしまったのかもしれない。」
                    (本文151ページより)


 天才将棋士、羽生善治氏が、将棋を通して培った哲学や価値観を
述べている、非常に興味深い一冊。
 タイトルは「決断力」だが、決断の極意についてはあまり書かれて
いない。私自身はむしろこの本を「文化コミュニケーション論」として
存分に学び、楽しませてもらった。

 将棋は、礼に始まり、礼に終わる。つまり、空手や柔道と同じ
「武士道」に他ならないことを、改めて感じる。
「天才」と謳われながらも決して奢らず、礼節を重んじ、謙虚な姿勢で
前進を続けようとする羽生さんの生き方は、まさに侍そのものなのだろう。


 最近、「国際化」という言葉が、やたら叫ばれている。
 英語教師の仕事をしていて、常々思うことがある。それは、
「国際的」の意味を、「外国語に優れていること」、
あるいは、「長い海外経験を持つこと」を意味すると
勘違いしている人が、意外に多い
ということだ。


 私自身は、真の国際人とは、
「自分の国の文化に精通し、世界に向かってアピール
できる人。また、そのために世界中から尊敬される人」
だと思っている。

※ちなみに「真の国際人に、外国語は関係ない」という指摘
は、「国家の品格」の著者の藤原正彦氏も述べている。

 そういった意味で、本書で羽生さんが指摘している、
「将棋が国際交流の助けに少しでも寄与できればいい」(本文198ページ)というアイディアは、非常に意味が大きい。


 将棋の他、空手、柔道、書道、茶道、浮世絵、陶芸、三味線、建築・・・
などといった我が国の伝統芸術から、今風のものなら漫画やアニメ、
ファッションなども、それに該当するだろう。
 日本にしかないもの、日本が世界に向かって誇れるものに、精通
していること。それが何よりも、世界の人々に叡智をもたらし、世界を
より良い方向に導き、国際平和に貢献できるのではないかと思うのだ。


 本書の中で、羽生さんは、「将棋の指し手は、対戦相手と、
全身で本音をぶつけ合い、時には自分の弱点もさらけ出す場」
だと
形容する。

 心を開かず、周囲と表面的な付合いで済ませようとする傾向は、
今も昔もあったはずだが、特に昨今は、インターネットやメールが普及
しすぎたせいか、「傷つくのが怖くて本音でぶつかり合えない」人が
増えているのかもしれない。


「(中略)・・・私は、そういう昔の日本人の発想に感心するとともに、
世界に誇れる知恵だと思っている。それは、遺伝子として、今の
日本人にも脈打っているはずだ。その知恵に誇りを持っていい。
 国際社会では、ディベートがお互いに理解の基礎になる。
将棋を通して知ることができる日本人の知恵や文化は、
異文化コミュニケーションの大きな武器になるのではないだろうか。」                                       (本文201ページ)


 本書は、上記のpassageで幕を閉じる。将棋の奥深くに流れる
日本人の知恵と文化が、国際交流の大きな武器になる・・・というのは、
なんともダイナミックでエキサイティングな発想だ。
 私達も、羽生さんのようにスケールの大きい世界観を持ち、
自分の国に誇りを持って、世界との関係を築いていければ・・・と
願ってやまない。
2011.02.19 Sat l ノンフィクション l COM(0) l top ▲
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『子供が育つ論語』瀬戸謙介著/致知出版社



 最近になって、私が「論語」を読み直したいと思ったのは、
3年前から通い始めた、空手道場での経験がきっかけだ。

 空手の道場で出会った先生方や先輩方が、素晴らしい人達
ばかりで、
「彼らの人柄は、どこから来るのだろう・・・?」
と自分なりに追求した結果、論語にたどりついたのである。

 本の感想の前に、私の空手道場での経験を話したいと思う。

 3年前、運動不足解消のため、何かスポーツを始めようと
思い、友達の薦め(スイスで空手を習っている)もあって、
近所の空手道場に入門した。その初日のこと。

 女子更衣室に入った時点で、私は度肝を抜かれた。
 それは、小学生くらいの小柄な女の子が、にっこりしながら

「体験入門の方ですか?何か分からないことがあったら、
私に聞いて下さい。」

と、お辞儀をしてくれたからである。

 私が小学生の時は、もっとフニャフニャしていて、
見知らぬ大人に話しかけるなんて、絶対に出来なかった。

 今どき、こんなに言葉遣いがよく、礼儀正しい小学生がいるのだなぁ…
と、ひたすら感心しながら、
「きっと6年生くらいだろう」と見当を付けたのだが、
後で聞いてみると、彼女はまだ4年生だという。

 彼女だけではない。
 空手道場に稽古に来ている子供たちの、礼儀と言葉遣いが、素晴らしい。
 みんな、休み時間には鬼ごっこなどをして遊んでいて、
ごく普通の小学生に見えるのだが、一たび練習が始まると、
彼らの表情が変わる。どんなに小さい子も稽古に集中し、
道場が真剣な空気に満ちていく。

 そして、そんな生徒さん達を育てている先生のお話と人柄が、
本当に素晴らしい。

 私の道場の先生は、本当に力のある方である。
 それは、空手の上級者も、中級者も、私のような初心者も、
全員を伸ばすからだ。

 自分が教師をしているから分かるのだが、教師の中には
「勉強の得意な生徒しか指導できない」
またはその逆で、「勉強の苦手な生徒を指導する能力が高い」
という、二つのタイプの先生が、比較的多いように思う。

 一方、能力のある先生は、どんなレベルの生徒も伸ばし、
一人として生徒を見捨てない。

 私の空手の先生は、まさに、そんな優れた先生である。

 一度の稽古で、10数人の生徒…それも白帯の初心者から、青・黄帯の中級レベル、
上級者の黒帯の練習生まで、レベルも年齢も様々な生徒たち一人ひとりの
練習をきめ細かくサポートし、練習メニューを組み立てる。
 無駄な時間を全く作らず、適度に休憩時間を入れ、
厳しく、優しく、言葉をかけ、生徒をフォローする。
 その先生としての手腕には、舌を巻くばかりだ。

 また、練習の後、先生がお話をされるのだが、そのお話がとても良い。
 
 私は初心者のため、よく、小学生の先輩たちに「型」を教えて
もらったり、基本稽古をつけてもらったりするのだが、
先生はそのことについて、このように話していらっしゃった。

「先輩から教えてもらったら、後輩がお礼を言うのは当然です。
 しかし、教えてあげた先輩も、後輩にお礼を言いなさい。
 それは、誰かに教えることで、より自分の理解が深まり、
自分のステップアップにつながるからです。
 自分の教えを聞いてくれた後輩に、感謝の気持ちで礼をしなさい。」


 先生のお話の中には、忘れられない立派なものがまだまだ
たくさんあるが、今日は文字数の関係で割愛する。
 とにかく、このような教えを先生から日常的に
受けているからこそ、自然と礼儀正しい生徒さんが
育っていくのだろう…と、感心させられる。

 そこで、「空手に流れている精神をもっと知りたい」
と思って、手に取った本が、本書である。

 さて、最近は哲学ブームで、論語の他にも、ニーチェや
「学問のすすめ」、新渡戸稲造の「武士道」、「聖書」、
他、読みやすく書かれた哲学や宗教の入門書が多い。

 論語の解説書は、漫画で書かれたものから、
大学受験生用のもの、仕事で役立つビジネスマン向けのものまで、
バラエティに富み、どれが良いのか本屋さんで迷ってしまった。

 しかし、この本を見つけたとたん、迷うことなく読もうと決めた。
 それは、これが小学生でもわかるように平易な言葉で
書かれていること。
 そして、何より、著者が空手の先生だったことによる。

 予想通り、読めば読むほど、著者の瀬戸先生の言葉は、
私の道場の先生の言葉と、シンクロして心にしみこむのであった。

 瀬戸先生がこの本を通して繰り返し読者(子供たち)に説いているのは、
「君子になりなさい」
というメッセージである。

 現代は不透明な時代と言われ、精神のよりどころを持って生きている人が、
大人の中にも少ないかもしれない。
 例えば、自分なりの宗教や哲学などを持っている人、あるいは、
尊敬する師匠がいる人などは、自分の進むべき道や、
行動の規範、善悪の基準などが比較的明確な気がするが、
情報があふれている今の時代、何を選びとり、何に従えばいいか、途方に暮れている人も多い。

 子供たちも、先生や大人から
「勉強して、将来良い仕事につきなさい」とは言われるものの、
「何で勉強しなきゃいけないの?」
と疑問に思う子も、多くて当然のように思う。

 だからこそ、哲学ブームで、論語やニーチェの本が
最近になって、急に売れているのかもしれない。

 そんな中、「君子になりなさい」と、先生からいつも言われて
育っていく子供たちは、幸せだと思う。

 君子とは、人柄に優れ、学問にも運動にもバランス良く励み、
仁(愛・思いやり)の心、勇気と正義感を持ち、
周囲から信頼される人を言う。
 勉強するのも空手を学ぶのも、君子になるための修行だと、
先生は繰り返しおっしゃっている。
 
 中学生の時に国語の授業で少しだけかじった論語。
 大人になって読んでみると、新しい気付き、理解があり、
教えられることが多い。

  論語は中国から来た優れた思想だが、
空手は日本で生まれた独自の武道であり、日本が世界に誇るべき財産だと思う。

 空手からも、論語からも、私には、まだまだ学びたいことがたくさんある。
 私も「君子」になれるように、空手も人生も頑張ろうと思う。
2011.01.27 Thu l ノンフィクション l COM(0) l top ▲
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「爆笑!エリート中国人」小澤裕美著/幻冬舎新書


 素敵な本を発見しました♪

 著者は、新華ファイナンスジャパン株式会社代表取締役社長。

中国でビジネスを展開しようという日本人のために、中国企業を調査したりする

コンサルティング会社の社長さんですね。そして、女性。

 日本人と中国人の部下を抱え、両国の文化やビジネス事情に詳しいのは、

仕事はもちろんのこと、旦那さんが中国人というプライベートな理由もあるでしょう。



 私が「すがすがしいなぁ!!」と思ったのは、

中国ビジネス社会での、男女平等についての描写。



 中国人は、相手の担当者が若かろうが、女性だろうが、
信頼できると思えば対等に話をします。「若すぎて頼りない」
とか「女なんて仕事ができない」などと偏見を持ったりしません。
年齢や性別にはこだわらないのです。だから、中国では女性の社長や
幹部社員が大勢います。   (本文185ページ)

 日本の男性と話をしていると、「小難しい話をする女はイヤだ」
「女性は30歳を超えたら終わりだ」などと言われて、まったく相手に
してもらえませんが、中国は男女平等ですから、ヘンな気を使う必要が
ありません。   (本文197ページ)



 女性社長である著者ならではの視点なので、大変共感しながら読みました。

 また、こちらの一節にも、大いに共感!


 私は日本や米国の会社で働いた経験もありますが、中国の会社で
働くストレスは、それに比べるとゼロに等しいのではないかと思います。
 それは、たぶん自分が自分でいられるからだと思います。
本音と建前がなく、あれこれ悩まずに付き合うことができます。
どうしてこんなに楽しい人達を日本の人が斜めに見てしまうのか、
不思議でなりません。  (本文197ページ)



 ・・・確かに、日本では、目に見えない「世間様」を意識して行動することが

多いんですよね。電車に乗る時、人からどう思われてるか気になって、

目立たないようにふるまう・・・とか。

 学校や会社でも、他の人と少しでも違ったことをしていると、

「あいつは変わっている」と後ろ指さされるという。。。

 香港へ行くと「あ~~、ラクだなぁ~」と思うことがありますが、

それは「何でもアリ」だから(笑)マイノリティがいないので

私が何をやっていても全く目立たないんです。

 アメリカからの帰国子女の友人も、同じようなことを言っていました。

「人は人。私は私。気を使って周囲に同化しなくていい。」

・・・これは、ある意味「協調性に欠けるスタンス」かも知れませんが、

自分らしさを解放できる文化環境は魅力的だと、私は思います。



 そして、すごく大事な指摘なのに、意外にサラッと書かれている(笑)

この個所を紹介します!!


 どうも日本人には中国人を自分達より劣っていると思っているふしが
あります。歴史的な背景もあるでしょうが、「国が貧しい」とか「田舎者だ」
とか、そう言う目で見たりします。 (本文170ページ)



 ・・・ここなんですよね。尖閣諸島問題がこれほどメディアや人々を

あおっているのは。

 もしこれと似たような問題が、中国ではなく、アメリカや韓国など、

別の国との間で起こっていたらどうでしょう?

「中国はとんでもない怪物の国だ」などと、週刊誌が面白おかしく

あおるのは、「日本人より劣っている中国人にやられたから、むかつく!」

という心理があるからではないでしょうか?

そして、そういう人に限って、欧米人にはペコペコ頭を下げて

言いなりになる傾向があるように思います。

 太平洋戦争の歴史が悪いのか、

「アジア人蔑視主義&白人至上主義」が、いまだに蔓延しているなぁ、

と思う今日この頃です。自分がアジア人なのに、同じアジアの民族を

差別する意味がわかりません。

 確かに、韓流ブームや華流ブームで、韓国や中国のスタイリッシュな文化が

たくさん入ってきて、そういった「アジア人を低く見る」意識も、

多少改善されたように思いますが、まだまだ課題は多いかもしれません。



 ・・・で、実際、日本人より中国人の方が劣っているのか?と言われると、

私は先ほどの男女平等の概念については、中国の方が進んでおり、

日本は後進国だと思います。経済じゃなくて、思想が。



 そういうことを考えさせることにおいて、この本はすごく

良い内容なので、たくさんの人に読んでほしいと思うんですけど、

問題は、本についている「帯」です。

 アマゾンのHPでは見ることができないので、ここに引用すると・・・。


こんなにヒドイ目にあわされた日本人ビジネスマン
○重慶にあるパートナー企業に5億円投資したら、接待と飲み食いで
 2億5000万円使われた日本企業
○日本人が中国に視察に来た時だけ、工場の看板を付け替え、
 見事に騙し切ったエリート中国人
 


 ・・・たしかに、こういうビックリ・エピソードも

本の中には入っていますが、ここだけ強調すると、

著者がなぜ本のタイトルを「爆笑!エリート中国人」にしたのか、

その意図が全く生かされなくなります。

 小澤さんは「異文化からストレスを受けるのではなく、

全く違うものとして捉え、ユーモラスに楽しもう!」

と、本文の中で繰り返し言っているのに。

 本を売る側の編集者の人達の方に読解力がないと、

こういう帯をつけられてしまうのは、ちょっとがっかりします。



 中国人だけではなく、他のすべての異民族とお付き合いする際に、

超えていかなければならない壁の対処法や、発想の転換法の宝庫!

 ぜひお薦めの一冊です♪
2010.11.30 Tue l ノンフィクション l COM(0) l top ▲
 最近、教育関係の本と、中国の文化・経済の本の他に、

世界の宗教について書いてある本を読みあさっています。

 きっかけは、この本。


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西遊記〈上・中・下〉 渡辺 仙州(翻訳)  偕成社


 小学生向けの易しい言葉で書かれており、

上・中・下巻の3冊を、一気読みしてしまいました!

 登場人物達が、次々にやってくる試練を、仲間と助け合って乗り越え、

成長していく、ドタバタアクション・コメディ。

 私の好きな香港の作家、金庸氏の武侠小説に、作風が良く似ています。



 言わずと知れた「西遊記」。

 日本でも映画化や漫画化され、私も子供の頃、絵本で読んで大好きでした。

 誰でも知っている有名なお話ですが、改めて原作を読んでみると、

実は、あまり知られていない細かい設定が多く、奥が深いことがわかります。



 私が「面白いなぁ~」と思ったのは、このお話に流れる宗教観。

 三蔵法師様に「天竺へ旅に出なさい」と命じ、孫悟空たち護衛の家来を

つけるのは、世界のすべてを統括する「観音様」という神様です。

 この観音様、普段は優しくて慈愛に満ちていますが、

いたずら好きな孫悟空に処罰したりと、たまに、わりと厳しかったり^^;

 普段は、空の上から下界の人間達を見守り、悟空達が敵との戦いに苦戦していても、

「ふ~ん、大変そうだけど頑張ってね」と、澄まし顔で見ています。



 しかし、事態がどうしようもなくなってくると、

空から降りてきて「仕方ないですね・・・」と、助けてくれます。

 この、手を差し伸べてくれるタイミングが、常に絶妙(笑)

 「人間は、いつも神様ばかり頼っていると成長できない」ということを、

よくわかっているため、余計なおせっかいは、一切しない(笑)

 「掌で転がす」という慣用句の通り、視野のスケールが大きく、

知的でクールでもある観音様の視点が、よくわかります。



 また、この観音さま、三蔵法師の護衛の家来の人選の基準が面白い!!

 観音様が選んだのは、以下の4名。

1. いたずら好きで暴れん坊の、猿の妖怪、孫悟空

2. 図体はデカいが、実は臆病者で女好きで怠け者の、猪八戒

3. 真面目で礼儀正しい、沙悟浄。唯一まともな人

  (※ちなみに、沙悟浄が「河童」という設定は、日本だけで、

   中国の原作では、彼は立派な大人の男性です。)

4. 三蔵法師様が乗っている馬、「玉龍」。人間の王子が化身。

   与えられた仕事しかせずに、後は我関せずで知らんぷり、という、

   言ってみれば社会主義国の駅員さんのような、やる気のない人。



 うーん。眉目秀麗、容姿端麗の三蔵法師様にお付きの家来が、

猿と豚と大男・・・。ビジュアル的にも、かなりデコボコのグループ(笑)

それに、孫悟空と猪八戒、玉龍は、性格も欠点だらけです(^^;

 また、沙悟浄と玉龍は普通の人間ですが、孫悟空と猪八戒は妖怪で、

人間ではありません。

 もっと性格的にバランスの整っている家来、それも、妖怪ではなく

全て、人間を選べばいいのに・・・!!という疑問が残ります。



 しかし、それがこの物語の面白い所!!

 三蔵法師様は、育ちも頭も良く、性格も優しく良い人ですが、

純粋すぎるため、よく旅の途中で詐欺師に騙されます。

 人を疑うことを知らないため、何度も、何度も危険な目にあって、

「いい加減にしてよ~!」と、読者の私さえイライラするほど(笑)


 そんな彼を守り、「ご主人様、騙されないで下さい!」と、

喝を入れるのが、妖魔の孫悟空たち、というわけです。

 これは、どんな人間でも完璧ではないこと、そして、

常に謙虚な心を持ちなさい、ということを、物語が教えているのではないでしょうか。

 「とても偉くて立派なお坊さん」と言われる三蔵法師を守ったのが、

性格も欠点だらけで、生まれ育ちも教養もない、妖魔の悟空だった…

という世界観。なんとも奥が深く、象徴的です。





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『世界の宗教が面白いほど分かる本』 加藤智見著 中経文庫 


 さて、『西遊記』を読んだ私は、物語に描かれる宗教に興味を持ちました。

 ・・・ん? 観音様が出てくるんだから、仏教の小説なんじゃないの?

と、思った皆様。 実は、もっと複雑なんです・・・。

 というのは、西遊記には、観音様以外に、たくさんの神様(仙人)が出てきて、

彼らは皆、道教の神様らしいのです・・・!!



 儒教と仏教は、世界史の授業で基本的なことは習ったものの、

道教については、恥ずかしながら、ほとんど何も知らない私・・・。

 上記の加藤先生の『世界の宗教が面白いほど分かる本』を読んで、

①道教は、中国生まれの宗教だが、現在は中国本土よりも、

 台湾や香港で人気。多神教。

②横浜中華街にある関羽廟なども、道教の寺院。

③日本で有名な「恵比寿様」なども、道教の神様の一人。

といったことを知りました。

 ハマっ子の私、横浜中華街に何度も足を運んで、

関羽廟を何度も見ているのに、何の宗教なんだろうなんて

考えたこともなかった!!(汗)

 今年の5月、香港の文武廟を訪れましたが、それも道教の建築だったんですね^^


 この本では、道教はもちろん、世界中の宗教や、戦後日本で起こった

新興宗教の基礎知識が書かれていて、興味深かったです。

 「戦後の日本の暮らしは、表面的には西洋化したが、

西洋のキリスト教の価値観は、日本人にほとんど理解されていない」


という指摘は、誰もが気付いているのに、今まであまり言われてこなかったことであり、 

説得力がありました。


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『世界がわかる宗教社会学入門』  橋爪 大三郎 (著) ちくま文庫


 こちらの本も、鋭い視点満載で、ウーン!と唸ってしまいました。

 「日本人は、宗教について何も知らないのに、

宗教をバカにし、見下している」
という指摘。・・・鋭いです。

 2001年9月11日の同時多発テロ事件の犯人がアルカイダだったため、

「イスラム教徒は危険」というレッテルを貼る人がいますが、

(※これは日本人に限らず、世界中に言えることかもしれません)

そう言う人達は、アルカイダはイスラム教徒の中の、ほんの一部の

過激派少数集団にすぎず、イスラム教徒内でも評判がよくないことを、

ほとんど知らないのだと思います。

 また、オウム真理教だけを見て、「全ての宗教集団は、悪!!」だと

決めつけてしまうのも、良くないことだと思います。

 私の周りでは、

「慈善事業などを積極的にしているキリスト教徒に比べて、

日本の仏教のお坊さんは、葬式業しかやっていない」


という指摘をよく聞きますが、私は今回、橋爪先生のこの本を読んで、

お坊さんがお葬式を職業にしている国は、日本だけであること、

そして、それは江戸時代に徳川幕府が制度化した名残であることを、

初めて知りました。こういう歴史的背景を知らないと、

日本の仏教の素晴らしい思想が見えにくくなってしまって、危険です。



 加藤先生、橋爪先生、二人の著書を読み、非常に興味深かったのは、

お二人の先生が「なぜキリスト教は日本に根付かないのか」

という理由を分析していた点です。

 日本人のクリスチャンの比率は、全人口の0.1パーセント。

 これは、先進国の中では驚異的に低い数字だと言われています。

(アラブ首長国連邦のような、国教がイスラム教の国でさえ、

キリスト教徒人口は2%以上いるそうです。)

 二人の先生が述べている理由は、

1.やはり日本には、日本神道など、自然の中に神様がいるという

 深い思想と文化が根付いており、一神教のキリスト教はピンと来ない

2.キリスト教は、他の宗教を一切認めない。

 仏教など、他の宗教を受容し共生しようとする日本神道とは、対照的。

 そんなキリスト教の態度が、日本人の目には傲慢に映るため、人気がない。


というもの。

 確かにその通りで一理あるのですが、私は納得が出来ませんでした。

 というのは、二人の先生は、戦後の日本のキリスト教についてしか、

述べていないからです。

 日本にキリスト教が来たのは、ザビエルがやってきた、16世紀中ごろ。

 鹿児島から北九州へと、キリスト教(カトリック)は伝道され、

キリシタン大名なども現れ、一時期の信者は100万人だったと言われています。

 マリア様を崇拝するあまり、お役人に脅されても、踏み絵さえ出来なかった人達は、

処刑されました。

 遠藤周作氏の『沈黙』にも、そんな、深い敬虔な信仰心を持つ、

日本人クリスチャン達が描かれています。

 「仏教や日本神道があるから、キリスト教は日本に根付かない」

という理由だけでは、不十分なのです。

 だって、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて、たくさんのクリスチャンが

いたのですから。

 もちろん、大名の場合は「ポルトガルとの貿易で儲けたいから」、

織田信長の場合は「比叡山延暦寺のお坊さんに対抗する必要があった」

などの、政治的な理由もあったでしょう。

 でも、本当に神様を愛していて、マリア様の像を踏むことができずに

処刑された、敬虔なクリスチャンの人達もたくさんいたのです。

 「島原の乱」の結果、多くのクリスチャンが処刑され、

恐怖感を植えつけられてしまったから、キリスト教は日本では根付かない、

という分析をする人もいますが、それも、九州ではそうかもしれないけど、

他の離れた地方では当てはまらないのでは…?と、私は思います。



 ちなみに、お隣の国、韓国では、クリスチャン人口は40%と言われています。
 
 なぜ韓国ではクリスチャンが多いのか?

これも、誰もが不思議に思っているのに、あまり明確な理由が分からない

謎の一つです。

 私は大学生時代に、なぜかドイツ文学の教授にこの質問をしたことがあり、

その先生からは、こんな答えが返ってきました。

「一つは、韓国に古くからある“父親が一番偉い”という家族制度が、

そのままカトリックの男性(父系)優位制度と結びつき、すぐに根付いた。

もうひとつは、韓国は儒教の国で、ご先祖様を祀るための行事が多く、

親戚を招いてごちそうを作るなど、非常に大変。そういう煩雑な行事から

逃れるために、キリスト教に改宗する人が多い。」




 確かに、それも一理あると思います。

 しかし、何人かの韓国人クリスチャンの友達と付き合ってきて、

複数の韓国人の牧師先生のお話も聞いたこともある私は、

違う理由を感じてきました。





 韓国にクリスチャンが多い理由。

 そのひとつに、北朝鮮との確執があると思います。

 全ての男性に、2年と言う過酷な兵役があるのも、そのためです。

 一つだった国が二つの国に分かれてしまい、家族や友人と生き別れ…という、

つらい運命を背負ってしまったからこそ、

他人の痛みが分かる優しい人が、韓国には多い気がします。

 私の友達に、「北朝鮮と韓国の国境がなくなりますように」と毎日祈っている

韓国人の男の子がいます。

「どうか、Ritaも僕達のために祈ってね。」と、彼からお願いされました。

 また、戦争中の、日本から受けた侵略や、差別なども、理由かもしれません。

 「親や兄弟を殺されても、憎しみだけで人は生きていけない。許したい」

と祈る心が、イエス様の「敵を愛し、あなたを迫害するもののために祈りなさい」

という言葉に、マッチしたのではないかと思います。

 これは、私自身の考えなのですが、実際の所はどうでしょうか・・・?




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『もう一度学びたい 世界の宗教』 渡辺和子監修


 最後に、こちらの本を紹介して終わります。

 私は、プロテスタント系のミッションスクールに通っていたのですが、

修学旅行で京都へ行った時、「私はクリスチャンだから、お寺には入りません」

と言って、お寺の外で待っていた先生が一人だけいたため、呆れかえりました。

「じゃあ、あなた、京都に何しに来たのよ!?」と。

(母校の名誉のために言うと、お寺に入らなかった先生は、たった一人で、

その他の先生は、クリスチャンですがお寺に入り、お坊さんと談笑していました。)




 一方、大学生の時、ボランティアでインド人のファミリーに

鎌倉の町をガイドしたことがあります。

 知的で優しいお父さんとお母さん。それに、17歳のハンサムなお兄ちゃんと、

7歳の可愛い弟さん…という、英語が超堪能な、インテリの家族でした。

 「チキン以外のお肉が食べられません」という彼らのために、

蕎麦屋さんに案内した所、本当に喜んでくれました。

 お父さんは、仏教建築に対する知識が深く、

二人の男の子達も、好奇心旺盛で、たくさん質問してきます。



 多分あのファミリーは、イスラム教徒かヒンドゥー教徒だったのでしょう。

 しかし、「私は異教徒だから、お寺には入らない」とは言いませんでした。

(そんなこと言ったら、鎌倉訪問の意味がありません。)

 自分達と違う宗教に興味と敬意を表してくれた、あのインド人のファミリーを、

私は一生忘れません。




 長い前置きになりましたが、キリスト教徒の中に、

他の宗教を悪く言う人が、結構いるんです。(もちろん、全員ではありません。)

 特に、仏教をボロクソに悪く言う人がいて、私はそういう言葉を聞くと

本当に心が痛みます。

 他人を批判したら、いつか自分が批判されるでしょう。



 この「もう一度学びたい 世界の宗教」を監修したのは、

渡辺和子さんという、カトリックのシスターです。

 何冊か本を出していらっしゃる、私も大ファンの方です。

 こんな風に、「私は自分の宗教を持っているけれど、

他の宗教を理解する努力をしたい」という信念を持っている人、

私はとても立派だと思います。

 宗教のことで、よくわからないことがあると、しょっちゅう

お世話になっているこの事典。皆さんにもオススメです^^



 以上、徒然なるままに書いてきましたが、

「私が最近考えたこと~宗教について~」でした~~!!

 皆さんのご意見、ご感想、お待ちしてます。

2010.10.28 Thu l ノンフィクション l COM(0) l top ▲