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 今週は、とんでもない2冊の本に出会ってしまったので、紹介します。

 2冊とも、中学生に向けて書かれた本なのですが、
大人の私が読んでも、熱い、大きな感動を与えてくれました。

まず、1冊目。

『21世紀を生きる君たちへ』 小山内美江子

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 この本は、アウトラインは「シンガポールと日本の比較文化論」になっています。
 単一民族国家の日本と、多文化・多民族社会のシンガポールは、何もかもが全く違っており、
それを比較するだけでも、大きな勉強になるでしょう。


 ところが、この本は、それだけで終わらないのです。
 日本は、物質的に豊かな国だけれど、欠けているものがある。
 尊敬される国とは、どんな国か?
・・・そういう問いを、直球で投げかけてくるので、受けとめる私は心にズシンとくるのです。


 そして、忘れてはならない、戦争の歴史。

 太平洋戦争中は、シンガポールでも、日本兵と現地の人が戦ったそうです。
 現地の人と言うのは、シンガポールに住んでいた華僑(中国からの移民)の方達や、
当時シンガポールを植民支配していた、イギリス兵や、オーストラリア兵の方達ですね。


 今でこそ、シンガポールは、明るいイメージが強いです。
 清潔で、かっこいいビルがたくさん並んでいて、教育水準も高くて、
テクノロジーも発展している感じがします。

 私にもシンガポール人の友達がいて、彼女はいつも

「機会があったら、シンガポールに遊びに来てね!
私は自分の町が大好きよ!
あなたが遊びに来てくれたら、たくさん案内するわよ!」


と、太陽のような笑顔で、誇らしげに話してくれます。


 ところが、シンガポールの人達からしてみると、日本は戦時中に
シンガポールの現地の人達を苦しめた、憎々しい相手なのですよ。
 私は今まで、そういうことを全く知らなかった。
知識がないって、恐ろしい!! と、つくづく思いました。

 反日感情を持っているのは、何も中国大陸の人達だけじゃなくて、
インドネシアとかマレーシアとか、アジア中にいるんです。

 何しろ私自身、小学生の時に香港に住んでいたのに、
ペニンシュラホテルが戦時中の日本軍のheadquartersだったことを、
20代になるまで知らなかったくらいですから・・・あぁ、恐ろしい。
自分の無知に、一発ビンタを食らわせたくなります!


 戦争が終わった後で生まれた世代は、
戦争を起こした責任はないけれど、
これから平和な世界を作っていく責任はある、と、著者は繰り返しおっしゃっています。

 そうなんです。そういうことを、日本の学校では、うやむやにしたままで、
あまりハッキリと教えていないですよね。


 ちなみに、著者の小山内美江子さんは、
「3年B組金八先生」のシナリオを描いた方だそうです^^
 素晴らしい才能をお持ちの方です!!


 さて、小山内美江子さんの本を読んで感動が醒めないうちに、
もう一冊、とんでもない素晴らしい本に出会ってしまいました!!


 長年生きていて、どうして今まで、こんな傑作に出会わなかったのだろう?
 しかも、こんなすごい本が、戦前の、1937年に出版されていたなんて!!!!!!
 すごい衝撃です。


『君たちはどう生きるか』 吉野源三郎

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 物語の舞台は、1930年代の東京。
 主人公は、コペルくんというあだ名で、本名は純一くんという、
中学1年生の男の子です。

 
 小柄で、好奇心旺盛で、いたずらっ子だけど、学校ではいちばん成績優秀。
友達と家族を大切にしているコペルくん。

 彼には、インテリの水谷くん、優しくて正義感が強い北見くん、
そして、豆腐屋の息子で、気が弱いけれど頑張り屋の浦川くんという、
3人の大親友がいます。


 彼はお父さんを亡くしていますが、優しいお母さんと、
そして、死んだお父さんの代わりに、親身になってコペルくんを支えてくれるおじさんがいます。

 このおじさんが、コペルくんと交換日記をしているのですが、
歴史や哲学、科学、人はどう生きるべきか、という大切なことを
コペルくんに伝え続けるのです。


 物語は、彼が、学校でのいじめ事件や、友達との関係を通して成長していく学園物語を縦軸に、
そして、おじさんが、コペルくんに教えてくれる人生のたいせつなことを横軸に進んでいきます。


 私は、初めて 『ソフィーの世界』を読んだ時に、この本はすごい!!と思いましたが、
この『君たちはどう生きるか』という本も、
世界中の言語に訳して、日本が誇るべき本じゃないかと思いました。
 それくらいレベルの高い本です。
村上春樹さんとタメはれるくらい、ノーベル文学賞並みのカリスマ的な小説です!!!!!!


 先ほど1冊目に挙げた小山内さんの本とも共通していますが、
吉野源三郎さんがこの本で言いたい事は、
「人の価値は、職業や、住んでいる家や着ている服、持っているお金の量では決まらない」
ということ。


 例えば、クラスメートの浦川君の家は豆腐屋のため、
浦川君は朝早く起きてお店を手伝わなければならず、
そのせいで、授業中は居眠りばかりして、勉強が遅れ、
おまけに、あまり裕福ではないので、着ている服もみずぼらしくて
いじめっ子達にいじめられています。


 そんな浦川君のことを、コペルくんのおじさんは

「私達の多くは、ただの消費者であって、生産者ではない。
ところが、浦川くんは、まだ中学生なのに、立派な生産者だ。
浦川くんを貧しいからと言って同情するなんて、もっての他で、
中学生なのに働いている彼を、私達は尊敬すべきだ」

と、絶賛します。


 私達って、豊かな暮らしをしていると、錯覚してしまいますよね。
 あたかも、この豊かな世界を作っているのが、自分自身だというような。

 たまたま日本に生まれただけなのに、

「自分は日本人だから偉いんだぞ!」
みたいな感覚を持っているように感じます。


 ところが、このおじさんが言うとおり、私だって、何も生産していないのです。
 農業関係者の方が作って下さった野菜やお肉を食べ、
工場の人達が作ってくれたコンピューターや文房具を使って勉強しているだけ。
自分は誰かが作ってくれたものを享受し、消費しかしていないんですよね。



 ナポレオンのエピソードも、とても良かったです。
 コペルくんは、ナポレオンがかっこよくて、憧れてしまうのですが、
おじさんは、
「本当にナポレオンは偉大な人なのか?」・・・と、問いかけます。


 確かに、ナポレオンは、たった10年で帝国を築き上げた、かっこいい英雄です。
 しかし、ロシア遠征で大失敗をして、最後は一人で寂しく監獄で死にました。
 威風堂々とした将軍として、魅力的ではあるものの、
多くの兵士たちを戦争で死に追いやっている、という負の一面も背負っています。


 今の世の中もまた、ナポレオンのように「頂点に立った人が偉い」という価値観が
蔓延していると思います。
 その価値観に飽き飽きして、本当に大切なことに気付き始めている人も、たくさんいます。


 たとえば、私が小6の時に、日本の歴史で一番好きな人物はだれか?と聞かれて、
クラスで一番の優等生の男の子が、

「織田信長です!あれだけ個性的な侍はいないし、
彼は戦争の天才だった!かっこいい!」

と答え、クラス中が拍手していました。

 ・・・が、私はこの答えに大きな疑問を持ちました。

「・・・で、織田信長が、一体、日本のために、何したって言うの?」
 一方、私が大人になってから、「通訳案内士」という国家試験を受けることになり、

「日本史で一番好きな人物は誰ですか?」

という問いに対して、私が即答したのは、
「杉原千畝さんです。」という解答でした。

 
 織田信長と比べて、私が杉原千畝さんを尊敬できると感じたのは、
杉原さんは、少なくとも、多くの人の命を救った人だからです。


 世界の歴史で一番好きな人物は誰ですか?と聞かれたら、
私は「ナポレオン」よりも、「マザー・テレサ」と答える方、かな。


 コペルくんのおじさんは、
「ナポレオンの伝記と、エイブラハム・リンカーンの伝記を読み比べてごらん」と言っています。

 リンカーンのことは、本文中であまり詳しく触れられていませんが、
作者の言いたい事は私にも分かる気がしました。


 「有名人だから偉い、というわけじゃないんだよ。
 人のために、どれだけ貢献したか?・・・ということで、
人の価値は決まるんだ。」

・・・多分、おじさんが言いたかったことは、そういうことなんじゃないかな。

 コペルくんが、友達3人を裏切ってしまって、
一人で悶々と悩んだ末に、お詫びの手紙を書く・・・という章も、すごく好き。


 最初コペルくんは、 「きっと、手紙を書いて謝っても、許してもらえない。
だから、手紙なんて書きたくないよ」

と言うのですが、おじさんは、

「たとえ許してもらえなくても、謝罪の手紙は書きなさい。
許してもらえなかったら、その苦しみは自分で責任を持って受ければいい」

と、堂々と試練に立ち向かっていくように、コペルくんを説得します。
 いやぁ、かっこいいな~、おじさん。
 そして、わかるなぁ、コペルくんの気持ち。
 中学生の時にこのエピソードを読んでいたら、すごく痛切に感じただろうなぁ。


 最終章は、ガンダーラ美術についての紹介でした。
 仏像は、実はギリシャ人の彫刻家が掘ったものだった・・・!!という衝撃の事実が明らかになります。
 東洋と西洋の意外な接点。
 2000年以上も前に、すでに東洋と西洋の文化は融合していたのです。


 とにかく、この本、すごい。面白すぎる。
 そして、あの狂った太平洋戦争中の時代・・・1937年っていったら、盧溝橋事件が起こった年です
・・・に、こんなにも「まともな」本が出ているという、すごさ。

 「エーミールと探偵たち」という小説が、1931年にドイツで出版されている、
という事実を知った時にも、ありえないくらいにびっくりしましたが、
この「君たちはどう生きるか」が、日中戦争が終わった後の日本で、
よく出版を許されたものだと、びっくりしました。


 だって、この本には、「鬼畜米英」とか、「韓国や中国は日本の属国」みたいな、
アホなことは一言も書かれていない。

 「すべての人がお互いに良い友達であるような、そういう世の中がこなければいけないと思います。
人類は今まで進歩してきたのですから、きっと、いまにそういう世の中に行きつくだろうと思います。
そして、ぼくは、それに役立つような人間になりたいと思います。」
 これは、最後のページで、コペルくんがおじさんに向けて書いた交換日記ノートの文です。
 戦争中に、こんな素晴らしい文を、中学生の子が書いているという、すごさ。

 私はこの本を読んでいて、ずっとずっと、涙が止まらず、胸が熱いままでした。


 著者の吉野源三郎さんの、文章の温かさ。勇敢さ。
 彼は教師だったのでしょうか?
子供に対する愛の視線が感じられます。
もし先生だったとしたら、立派な先生だったんだろうな・・・。


 語り出すときりがないので、この辺にしますが、
機会があれば、皆さんもぜひ読んでみて下さい!!
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2012.11.15 Thu l 未分類 l COM(0) l top ▲
いつもこのブログを読んで下さっている皆さま。
今日初めてこのブログに来られた皆さま。
訪れて下さって、ありがとうございます。




さて、今日は、私から皆さまに、お知らせがあります!!



私から読者の皆様へ感謝の気持ちを伝えたくて、
三日間かけて、一生懸命作ったものがあります。
それは、「Palace of Rita お薦め読書リスト」です。




☆「Palace of Rita  お薦め図書リスト」プレゼント☆

私の趣味は読書なのですが、(といっても、それほど読書家ではありませんが・・・)
私が「特に皆さんにお薦めしたい…!」と思った本を、エクセルでリストにし、
コメントと解説をつけました。

(これ、私が愛読している他のブログやメルマガの作者さんも、
同じことをしていらっしゃるのを見て、
常々私も、自分でも作りたいなぁ~・・・と考えていたのです。)




もし欲しい方がいらっしゃいましたら、下記のメールに
「読書リスト希望」というタイトルで、メールをいただけますか?
(facebookでお友達の方は、私に直接facebookでメールして下さっても構いません。)
返信メールで、リストを送付させていただきます。


※なお、そちらのメールアドレスに、読書リスト以外のメールを送ることは、一切ありませんし、
皆様のメールアドレスは、責任を持って管理いたします。


メールアドレス
snowwhitebeauty1017@hotmail.co.jp



あぁ、三日三晩、徹夜で作った読書リストのに、
どなたも希望者がいらっしゃらなかったら、どうしよう・・・(^^;
頼まれなくても、自分でお友達に勝手に送っちゃおうかな。←迷惑


リストの内容を紹介すると、全部で74冊の本(日本語、英語の本その他)を、


1.洋書・英語の勉強関係の本
2.小説・文学・絵本
3.自伝
4.文化考察(日本・外国)
5.宗教・哲学


という5項目に分けて、紹介しています。



このリストをもらって下さった皆さんが、
リストの中にある本を読んで感動して下さったり、
私とその本の内容について意見を交換して下さったり、
または、皆さん自身のお薦めの本を、私に教えて下さったりしたら、
それは何よりも私の大きな喜びです^^



I hope you like it・・・!!
どうか受け取って下さった読者の皆様が、
私の読書リストを気に入って下さいますように。
私のリストが、皆さんと良い本との出会いをお手伝いできますように^^



では、今日も良い一日をお過ごしください。

愛をこめて,
  Ritaより
2012.09.21 Fri l 未分類 l COM(0) l top ▲


映画『るろうに剣心』公式ウェブサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin/index.html


☆★☆★☆


 子供の頃、たくさんのエキサイティングな漫画を読んで育ったことが、
今でも私の人生の財産になっている。
 とりわけ、「主人公の成長」をテーマにした少年漫画が、格別に面白かった。


 『DRAGON BALL』の孫悟空、『スラムダンク』の桜木花道くんも、
最初から強かったわけじゃなくて、修行や練習を積んで、どんどん強くなっていく。
 彼らの姿を自分に重ねて、たくさんの勇気をもらい、励まされた。


 中でも、私が最も人生で影響を受けた漫画は、プロボクシングをテーマにした
『はじめの一歩』という作品だ。
 いじめられっ子だった高校生の幕ノ内一歩くんが、ボクシングを始めてから
身体も精神も強くなっていく。しまいには、いじめっ子達から尊敬される存在となり、
元・いじめの親玉の梅沢くんと一歩くんは、生涯の親友同士になる。


 「はじめの一歩」の中には、一歩くんが「強さって何ですか?」と、
先輩の鷹村さんや、師匠の鴨川会長、そして自分自身に、問いかける場面が、何度も出てくる。
 ところが、一歩くんがタイトルマッチで勝利をおさめ、日本チャンピオンになってからも、
この問いに対する答えは、一歩くん自身、「まだ出ない」と言う。
それが、とても象徴的なことであるように、私には思えた。


 さて、ここから本題に移るが、『るろうに剣心』はどのような作品かというと、
主人公の剣心は、初登場のシーンから、既に、べらぼうに強かった。(笑)

 つまり、この作品のテーマは「主人公の努力と成長」ではないのだ。


 「剣心」の中では、どちらかというと、 「努力を重ねて成長する少年の姿」は、
主人公ではなく弥彦くん(門下生の少年)に描かれていたし、
暴れん坊だけど気は良い兄ちゃんの“相良佐之介”が大活躍するのは
『ろくでなしBLUES』的な展開で、小気味よかった。


 そもそも、少年ジャンプ系の漫画は、元々

「カリスマ的に強い主人公が人助けをする」的な話が多い。

 『CITY HUNTER』の冴羽猟(さえば りょう)さんや、『北斗の拳』のケンシロウも
初めから滅法強い(笑)


 では、「るろうに剣心」のテーマは、何なのだろう。

 中学生だった頃の私は、「人は新しく生まれ変われる」というのが
「剣心」の主題なのだろう、と、漠然と考えていた。

 幕末に「伝説の人斬り」だった剣心が、明治の新時代になって、
人を活かし、助けるために剣術を使うヒーローになるというストーリーに、強く惹かれた。

 あるいは、「『るろうに剣心』は、物語ももちろんだけど、
どちらかというと、作者の歴史世界観、特に“映像美”重視」という印象も持っていた。
 フィクションに史実が巧みに混ぜられた壮大なストーリーは、
歴史ものとしてかなり面白いし、『剣心』って、絵がきれいでしょう?
 少年漫画独特の、ある種の「泥臭さ」がなく、上品でスタイリッシュです。

 だから、『るろうに剣心』って良い漫画だなぁ~~~~・・・と思いながらも、
学生時代、私の人生を変えるほどの影響力を持っていなかったというのは、
こういう所に原因があるのかと、今では思う。


 ところが、原作の漫画がリリースされてから約15年の時が流れ、
今回、実写映画化された『るろうに剣心』を観て、
遅ればせながら、初めて気が付いたのだった。


 「強さとは何か‐?」というテーマが、「剣心」の中で、
非常に大切なコンセプトとして、描かれているということに。


 本当の強さとは、力を誇示することではない。

 敵意を向けられても、受けとめずに「流してしまう」(=let it go)こと。
 弱者に対して、勝ちを譲ってあげること。
 金や権力に屈せず、誇り高く生きること。
 礼節を重んじ、年齢・ステイタス・性別に関係なく、全ての人に敬意を払うこと。


 これらのことを剣心が実践していることが、映画の中で随所に見られた。


 例えば、初登場のシーンで、剣心は薫ちゃん(ヒロイン)から犯罪者と間違われてしまい、
剣で飛びかかられて、「わ~~~~!」と草むらに倒れてしまう。
(このシーンはとても可愛いかった^^)
 女性や子供に優しく、当たり前ですが、弱い人には全く本気出さないんです、彼は。
 強敵の刃衛(じんえ)に無謀につっこもうとする、正義感の塊みたいな薫ちゃんに対し、
「自分の弱さを自覚することも、強さの一つでござる」と、優しく諭して止める彼には、
風格が感じられた。


 道場にチンピラが攻め込んできた時の独白、

「“剣術は人を傷つける暴力。剣が人を活かす”なんて、
しょせんは自分の手を汚したことのない理想主義者の戯言。
だけど、拙者は薫殿の言う、そんな戯言の方が好きでござる」

というようなことを言い、にっこりほほ笑むシーン。
(これは、原作と全く同じはずだ。)


 このシーンを観て、剣心って、本当に優しい人なんだなぁ~~・・・と
胸が熱くなって涙がにじんでしまった。


 優しさと強さは、つながっている。

 逆説的だけれど、本当に「平和」を望むなら、
「戦争」について、徹底的に研究しなければいけないんじゃないかな?と、最近よく思う。


 剣で多くの人を殺さざるを得なかった過去を持つ剣心だからこそ、
人の命の尊さを、痛いほど感じていたのだろう。

 戦争なんて、人殺しなんて、誰だって嫌いだ。
 だけど、愛する人を守るためには、自分も武器を手にとって、闘わなければならない。
 そういう矛盾を抱えて、私達は生きている。

 そう。多分、剣心は、その矛盾の重さを、十字架として背負っている、
象徴的なキャラクター。


 私はよく 「剣心が幕末でなく、現代に生まれていたら、どうなってただろう?」
という白昼夢(デイドリーム)で、想像を膨らませることがある。
 武士もいない、闘いもない、現代に生まれていたら、
剣心の天才的な剣術は、発揮されることもなく、埋もれてしまうだろうか・・・?
ただの「優しくて、剣道の得意な男の子」として、彼は生きていくのかな。

 私達が生きている平和なこの時代は、
剣心が何よりも一番望んでいた世の中なのだろうけど、
こういう時代の中では、剣心みたいな強くてカッコいいヒーローは、
きっと、生まれなかっただろうね。皮肉なことに・・・。なんて、考えてしまう。


 明治維新以降、武士は必要のない存在になってしまった。
 『るろうに剣心』の中にも、職を亡くして落ちぶれている元・士族が、たくさん出てくる。


 だけど、私達・日本人の心の中から、侍の魂までは失われていない。
だから、こんなにも私達は、侍の生き方を描いた映画に惹かれるんじゃないかな・・・。


 表向き、今の日本に戦争は、存在しない。
 けれど、目に見えない戦争は、続いている。
 子供たちの間だけでなく、大人の世界にも「いじめ」はあるし、
病気とか差別とか不正とか、闘わなくてはいけない問題も多い。


 だから、剣心が剣術で大切な人を守ったように、
人は誰もが、自分だけの「剣術」を持っているんだと思う。


 たとえば、私の2番目の弟にとって、それは「コンピューターの技術」かもしれない。

 昨日、私のパソコンが壊れてしまったのだが、
弟が根気よく向き合って、ついには直してくれた。

 その時の弟は、かっこよくてヒーローに見えた。
 あぁ、こうして、彼は人を助けていくのだ・・・


 私にとっての剣術は、何だろう。
 それが何であるにせよ、ずっと磨き続けたい。そう思った。



 話は戻る。・・・


 映画『るろうに剣心』の中で、私が息をのまれるほど
ぐっときたシーンがある。
 それは、道場がチンピラに襲われてメチャクチャにされている時、
剣心が静かに登場するシーンだ。

 土足で道場に入って、床を汚したチンピラと対照的に、
剣心は“わらじ”を脱いで道場に入り、神棚に向かって敬礼する。
 チンピラ達が大勢いる、あの状況において、である。

 私は日本人のこういう所が好きだ。


 自分も一時期、柔道と空手の道場に通っていたことがある。
 柔道や空手は、ただのスポーツ以上に、精神の修行を重んじる。
 礼に始まり礼に終わる。
 ただ試合に勝てばよい、テクニックが学べれば良い、というものではない。


 長い話になってしまったが、そにかく、
映画『るろうに剣心』は、私の人生にとって、ものすごい衝撃だった。

 中学時代に、剣心の原作の漫画に出会えた時は見えなかったものが、
大人になってから初めて見えたということ。
 人生で、るろうに剣心の原作と映画に出会えたことに、感謝します。

 機会があれば、皆さんもぜひ見てみて下さいね^^
2012.09.03 Mon l 未分類 l COM(0) l top ▲
One of my friends asked me to translate this song into English.
Well, I gave a try and here it is:)

友達に頼まれて、“Tomorrow Never Knows”の歌詞を英語に訳してみました。
ミスチルの中で一番好きな曲ですが、日本語の歌詞は、やはり洗練されていて
意味が深くて、とにかく素晴らしいの一言に尽きます!


☆ ★ ☆ ★

"Tomorrow Never Knows" Japanese translation by Yuki


In the middle of the time which never seems to stop flowing
I was looking at several city views changing colors
Finding my immature dream in a boy passing me by
The one which was long gone, never coming back again


I betrayed somebody innocently,
Longed for everything
Even a woman my bestfriend loved

(Chorus)
Not able to make it up to him, I stil have pains with me
I am desparately running but cannot see tomorrow
With neither victories nor losses, my solitary race goes on

It is so sad to admit but people are the creatures that forget easily
We forget the joy of being loved, even lonely old days

In order to go ahead
We cannot avoid conflicts
The world is going on just like that...

(Chorus)
Beyond the never-ending darkness, oh, oh, we reach our hands
Maybe we can live our life for somebody else, oh, oh, tomorrow never knows
I will go as my heart goes to tomorrow nobody knows

Kindness is not enough for us to survive with
Some people have chosen to leave each other
We are meant to meet again
Somewhere in this long journey

(Chorus)
Beyond the never-ending darkness, oh, oh, we reach our hands
If you have pain which will never heel, you can take it with you
Don't be afraid to step out of the formal way, let's have dream
Maybe we can live our life for somebody else, oh, oh, tomorrow never knows
I will go as my heart goes to tomorrow nobody knows
2012.08.06 Mon l 未分類 l COM(0) l top ▲
 6月16日(土)、「英語おしゃべりティータイム」が盛況のうちに終了しました!

 今回、12名のお客様にご参加いただきました。ありがとうございました!

 ちなみに、12名のうちの5名は当塾の生徒さん、7名はインターネット等で申し込まれた外部の方です。
 男女比は4:8。世代は、大学1年生から社会人(20代、30代、40代、50代)の方まで、
様々な方が参加して下さいました。


 直前に体調不良で欠席なさった方や、どうしても都合が合わず、やむなく不参加だった方も
何名かいらっしゃいました。
 次回は10月の週末を予定しています。皆様、次もぜひ、いらして下さいね!

☆★☆★☆★

 「英語おしゃべりティータイム」は、手づくりのお茶とケーキを楽しみながら、
決められたトピックについて、英語で会話する、というイベントです。

 日ごろ、英語を勉強しているけれど、話す機会がない!!・・・という生徒さんの意見を聞いて、
当塾でそのような機会を作れないだろうか・・・と考えて、企画させていただきました。

 その際、ただ英語で話すだけではなく、美味しいケーキを焼いて、
皆様に召し上がっていただきたい・・・!と、塾長先生がおっしゃってくださり、
他の先生からも様々な良いアイディアをいただいて、この日を迎えることができました!!


 さて、お昼の2:00から受付開始です♪

 「塾の入口に一歩踏み込んだとたん、英語の世界が広がっていて、
自然に英語であいさつしてしまいました!」
と、ある方がアンケートに書いて下さいましたが、まさに、その表現がぴったり!


 そして、入口で受付を済ませてから教室に入ると、
塾長先生の手づくりの美味しそうなケーキが、テーブルに並べてあります!

 ケーキは、 「ラズベリー・チーズケーキ」「ダイエット・ベイクト・チーズケーキ」
「レーズン・パウンドケーキ」「抹茶シフォンケーキ」
の全部で4種類。


 好きなケーキを選ぶ時間も、皆さん楽しそうでしたが、
参加者の皆さんと当塾のスタッフ(5人の英語講師)の間で、
すでに開始前から楽しい英語おしゃべりがはずんでいました♪


 2時半に、主催者(私)による開会の英語スピーチで、イベント開始です。
 4つのグループに分かれて、トークタイムが始まりました☆


 タイムテーブルは、以下の通りです。

2:35~  Talking Session <1>

2:50~  Talking Session <2> ... Photo Talking

3:10~  Talking Session <3>

3:30~  Talking Session <4>

 <1>、<2>、<3>のトーキング・セッションでは、いろいろな先生のグループに行けるように
こちらでチームを決め、最後の<4>のセッションの時のみ、皆さんにテーブルを選んでいただきました。


 まず、Talking Session <1>。
 さいころをふって、出た目の数のトピックについて、お話します。
 トピックは、お互いのことを知りあえるような質問ばかり。
例えば、1の目が出たら「好きな音楽・映画は?」
2の目が出たら 「今、いちばん行きたい場所は?」等。

 なお、英会話が初心者レベルの方のみ、初心者テーブルにて、
簡単な英会話と自己紹介のしかたを、先生から教わって練習なさっていました。

 しかし、今回のティータイムの参加者の皆さんは、英語のレベルが高く、
本当の意味で初心者という方がいらっしゃいませんでした(笑)
 皆さんが流暢に話されていたので、びっくりしました!!


 続いて、Talking Session <2>。
 参加者の皆様には、事前に、3枚の写真を持ってくるようにお願いしていました。
 その写真について英語で説明し、グループで質疑応答の時間を持ちました。
 この、写真トーキング・セッションが、


「写真について英語で話すのは楽しい!」
「話題が広がり、語彙も増えます!」
「写真の選び方に、その人の個性が表れていて、楽しい!」


と、参加者の方からも講師の方からも、とても好評でした♪


 そして、Talking Session <3>。
 次もサイコロを使ってトークしますが、今度はもう少し難しい質問。
 たとえば「将来住むなら、田舎と都会のどちらがいいですか?」
「SNSの長所と短所は何だと思いますか?」等など・・・
 
テーブルによっては、さっきの写真セッションの続きをなさっているチームも
いらっしゃいましたね。


 最後のTalking Session <4>の時は、

テーブル1 初級
テーブル2 中級
テーブル3 中級
テーブル4 上級 

とし、参加者の皆様に、自分でテーブルを選んでいただきました。

 私は4番の上級テーブルに参加しました。
こちらのテーブルは、当塾の講師2名と、参加者2名のグループとなりました^^
 さいころをふって、

①「東北大震災が起こった2011年3月11日に、どこで何をしていたか。
 その後、自分の人生がどのように変わったか?」
②「英語教育を小学生時代から導入することに賛成か、反対か?」
③「TOEICは、英語力を判断する試験として妥当か?」


の3つの議題について、4人で白熱した議論を闘わせました。
(ちなみに、③はサイコロにない議題ですが、話の流れでそうなりました^^)

 4番テーブル・・・本当にすごかったです!!
 私以外の3人の方が、語彙の選び方といい、論理的な話し方といい、スピーチの技能が素晴らしく、
たくさん勉強させていただきました!


 1番と2番のテーブルは隣の部屋だったのですが、
常に笑い声が聞こえてきて、和やかな雰囲気だったようです。

 また、同じ部屋の3番テーブルは、イギリス英語を話す女性の方が多く、
優雅な雰囲気の話声がたくさん聞こえました。
(皆さん、ヨーロッパに旅行した時のお話で盛り上がっていたようです。)


 4時でTalking Sessionは終了。
 4時半までの30分間は、全員で同じ部屋に集まって、ケーキとおしゃべりを楽しむ時間です。
 

 この時のおしゃべりは、「日本語でもいいですよ」と皆さんに申し上げたのですが、
半分以上の方が英語で話されていました。
中には、先程までの議論の続きをなさっていた熱心な方も・・・(笑)


 テーブルリーダーの先生に、どんな話をしていたか、全員の前でまとめて発表してもらった後、
参加者の皆さんにも、一人ずつ、今日の感想を発表していただきました。
(この時も、日本語で話される方、英語で話される方が、半々くらいでした。)


「とても楽しかったです。また参加したいです」
と、皆さんが口々に言って下さり、
4時半にイベントがお開きになっても、なかなか教室を出ずに、話しこんでいらっしゃる方が
たくさんいらっしゃいました。


 私達塾のスタッフも、とても楽しい時間を持ち、勉強させていただきました。

 皆さんの流暢な英会話能力に驚いたことはもちろんですが、それ以上に、
人の話をじっくり聞こうとする態度、笑顔で受け入れて下さる包容力、
誰かが英単語が思い出せず沈黙してしまった時に、我慢強く待って、
助け船を出して下さる・・・そんな思いやりと気遣いに、何よりも感銘を受けました。

 語学力は大事です。
 しかし、それ以上にコミュニケーション力が大事だと痛感した一日でした。


 最後に皆さんにアンケートを書いていただいたのですが、
「今後、このようなイベントをどのくらいの頻度で行ってほしいですか?」
という質問に対して、12名中11名の方が「3か月に1回」に○をつけて下さいました。


 とても好評だったので、私達も、この「英語おしゃべりティータイム」イベントを
一年に3回くらい開催できれば・・・と、考えています。


 また皆さんとお会いできる日を楽しみにしています^^
2012.06.20 Wed l 未分類 l COM(0) l top ▲